英語脳を作るには?【英語リスニングに不可欠】

【Aさんの疑問】

英語のリスニングやスピーキングが上達するには、英語耳や英語脳が必要だってよく言われるけど、どういうことなんだろう? 

【この記事では】

近年の研究で、英語脳のことがわかってきつつあります。

この記事では、リスニング強化の勉強法を科学的に考察する上で欠かせない英語脳のことと、英語勉強の方向性を簡潔にまとめます。

英語脳って何?

英語脳については、1990年代後半に科学誌「Nature」に発表された論文で、高校生以降に英語を習得した人は、母語を使用するときと英語を使用するときで脳の活動する場所が違うと報告されています。

さらに、日本人が日本語を使っているときとアメリカ人が英語を使っているときでも、脳の活動の場所が違うとの研究もあります。

つまり、母国語同士であっても、脳の中で日本語を処理する部位と英語を処理する部位は異なるということです。第二言語だからということではなく。

その理由については、日本語と英語の音や文法の違いなどが指摘されています。

これは英語リスニング勉強法を考える上で、非常に大事なことです。

英語脳づくりに大事なことは?

ネイティブの速い英語を聞き取り、スラスラと英語を喋るためには、いわゆる英語脳を作る、言い換えれば英語のために機能的に,また半ば自動的に活動する神経の回路を構築することが必要であるということです。

短期間では英語リスニングができるようにならないのは納得できますね。

これを踏まえると、英語リスニング、スピーキング勉強法の方向性が見えてきます。

つまり、一番大事な原則は、脳の回路が出来るくらい長い時間、英語に触れる必要があるということです。

どういう触れ方をするかを置いておいても、とにかく時間の蓄積は必要ということです。

極論すれば、いくら理にかなった勉強法であっても、脳が英語を処理している時間が短ければ、英語脳ができるには至らないということです。

英語脳づくりを踏まえたリスニング勉強法は?

英語脳づくりに大事な原則を踏まえてリスニング勉強法を考えます。

ここでは、基本的な英語力がそもそも不足している人は除いて考えます。

脳が処理すべき英語の音や文法(語順など)を認識する

英語特有の母音や子音の認識

日本語に比べ英語は母音や子音の数が多く、違いも微妙で、かつメインの周波数も高い領域であるため、英語の発音の基礎を学んで、日本語では聞き分けることのない英語の音の微妙な違いをまず脳に認識させる必要があります。

その方法としては、

発音記号の音の確認、聞き分けトレーニング

実際の発音練習(発音できる音は聞き取れるからです)

英語の文章を音で聞いて、文字を確認するディクテーション

などが有効です。

なお、一文ずつディクテーションのトレーニングをする方法についてのこちらの記事も参考になると思います。

⇒ ディクテーションに関する記事はこちら

英語の語順の認識(頭の方からイメージしていく)

また、日本語の処理を長年続けている脳は、文章の後ろの方から訳そうとしますので、スラッシュリーディングや返り読み禁止読書などにより、徹底的に頭からイメージしていくトレーニングをする必要があります。

返り読みの癖をなくすためには,スラッシュリーディングや返り読み禁止黙読に加え,音読が効果的です。

リスニングというのは,一瞬一瞬で消えていく音を,その語順のとおり理解してしていくということであり,書いてある文字と異なり音は消えるので,絶対に後戻りすることはできません。

この流れのとおり脳が処理していく癖をつけるために,やはり音を使うわけです。自分でも頭から発声していき,脳に,その語順でイメージすることを刻み込むのです。

英語を英語のままで,イメージする(日本語に訳さない)

さらに、学校での英語の授業で,きれいな日本語になるように訳させることの弊害として,英語の語順の反対側から訳す癖がついてしまっていることに加え,英語を聞いてまず日本語に訳すということそのものも、実は致命的な癖なのです。

indictと聞いたら,「起訴する、という日本語の単語」に訳してからその意味をイメージするのでは間に合いません。日本語を介在させずに,「起訴する,のイメージ」がわく必要があります。

そうして初めて,英語を英語のままイメージしているネイティブの人たちについていけるようになるのです。

日本語を理解する時と同じように、英語から直接,意味をイメージする。

それには、英英辞書を引く癖をつけるのが有効です。

日本語を介在させないで,単語・熟語の意味を直接イメージできるようになります。

脳が英語を処理するスピードを上げる = 英語脳(回路)をつくる

これは主に2つの方法があります。

多聴

英語の音が聞き取れていても内容が理解できない時がありますよね?

脳が英語の音声を意味のあるものとして次々に,半ば自動的にイメージング処理していく必要があります。

その処理スピードが速くなるためには、脳の中の英語を処理する部分の回路が作られている、すなわち英語脳ができていることが必要であり、そのためには、英語を処理した時間の蓄積が必要なのです。

英語を聞く時間数を増やすこと、すなわち多聴することが必要です。

方法としては,

・家の中でネットの英語放送をつけっ放しにする

好きなジャンルの書物のオーディオブック(AmazonのAudible(オーディブル)がおすすめ)を聞く。没頭する。

・好きなジャンルのYouTube動画を見る

・調べ物や勉強もわざと英語のYouTube動画で行う

など、工夫すれば楽しみながら多聴できます。

なお、Audibleの1か月無料体験、会員登録の仕方、おすすめの洋書オーディブルなどは、次の記事にまとめています。

→ Audibleの1か月無料体験、会員登録はこちらからできます。

多読

洋書やKindleを肌身離さず持ち歩き、列に並んでいる時やエレベーターを待っているとき、通勤通学の電車の中など、隙間時間を目ざとく見つけ、英語の読書時間を積み上げていきます。

ネットでの調べ物を、これもわざと英語で検索するのもいいです。

GoogleやyYahoo,Bingなど、検索トップ画面、スマホの画面などを英語版に切り替えるという方法もあります。

洋書は、改めて説明する必要もないですが、Amazonのサイトに行けば、読みたいものを膨大な候補書籍の中から素早く検索できます。

好きなジャンルのもの、長続きしそうな洋書やそのKindle版をどんどん探して、とにかくたくさん読むことをおすすめします。

一冊の少し厚い洋書を手に抱えて街を歩くのもいいものですよ!

毎日少しづつでも英語の文章を読んでいると、英語が特別のものではなく、日常の、服を着る、食べるのと同じような、当たり前のことである感じになっていきます。

そうすると、脳が英語処理に慣れ、処理スピードも上がっていく感じが実感できます。

私もTOEICの点数が450点を超えた頃からそういう感じを味わいました。

TOEICのPart7などで時間が足りない人は、速読力をつければ、解き終わるようになり、スコアは飛躍的に伸びます。

私もそうでした。そのためには、多読が最も有効です。たまに、速読(理解できるぎりぎりのスピードで読む)のトレーニングも行ってください。

英語リスニングのとき、ネイティブのスピードに付いていけない人は、実は、読解力不足の場合が多いです。文字で読んでも、そのスピードで読めない、と言う状態です。

数多くの書物その他の文章を読み(多読)、読解力・速読力(脳の処理力)を身に付け、ネイティブ英語を聞き取れない、スピードに付いていけない悩みを解消しましょう。

なお、これについては、次の記事にまとめています。ご参考に。

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まとめ

英語の音を理解し,語順を守り,日本語を介在させず,長い時間リスニングや読書をすることが,英語脳をつくるのに必要です。

多聴や多読を今日から実行しましょう!

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