【精聴すべし】英語リスニングの基礎を作ろう!

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家にいる時はBBCラジオをつけっぱなしにしたり、ネットで英語を聞いたりして、英語に多く触れるようにしてるんだけど、いまいちリスニング力が向上している実感がないな〜。

こういう人は、「精聴」のトレーニングをすべきです。

この記事では,翻訳者の私が今でもときどき行っている「精聴」のメリットや勉強法を紹介します。

なお、英語を勉強したい方は、日本語を毎日しゃべるのと同じように、オンライン英会話などで片言でもいいので英語を口に出すことが、楽しく英語脳を作っていく秘訣です。

「精聴」の方法は2つ

英語を聞き取れないとき,たいていの人は,その理由をごっちゃにしています。

理由は大まかに2つに分かれるのです。

(ここでは英語の基礎を学んでいない人は除きます。)

【英語が聞き取れない理由】 (大まかに)

① 英語の理解力のスピードがネイティブについていけない

② 英語の子音や母音,単語どうしのリンキング,音の変化・脱落などを聞き取れない

 

【精聴①】文字を見ずに,ただ最高に集中して英語を聞く

上記①の、英語の理解スピードがネイティブのスピードに追いついていけない人は、その理解スピードを高めるために、ただひたすら集中して必死に英語を聞き取り理解するという負荷をかけるトレーニングをする必要があります。

日常生活の中で,英語の聞き流しを大量に行うのは,英語に長く触れたり,英語の音やリズムに慣れるために非常に大事なトレーニングですが,いつまでたっても6割ぐらいしか内容が理解できない場合は,1日1回程度,集中して3分間ぐらい必死に英語を聞き取るトレーニングをしてみてください。

理解できなくて構いません。それでも集中して理解しようとすると、聞き流しているときより少しだけ理解できる部分が増えます。

この「少し増える」というのが大事です。

これを繰り返すと、脳が英語を処理するスピードが上がっていきます。

少しずつ速くなり、ネイティブのスピードの英語を聞いた時の理解割合が次第に増していきます。

何事も少しは負荷をかけていくことが、新たな能力獲得の源になります。

ただし、これは英語の音自体は聞き取れている人の場合ですので、TOEICレベル概ね750以上ぐらいの人に適したトレーニング方法です。

筋トレ感覚で負荷をかけましょう。

【精聴②】聞き取れない英語の音を、文字を見て確認する

また,② 英語の子音や母音,単語どうしのリンキング,音の変化・脱落などを聞き取れていない人は、どの音が聞き取れないかをテキストで確認し,音と文字とを一致させるトレーニングが必要です。

英語と日本語では、特に次のような違いがあります。

ア 英語は子音に重きを置いた言語であり、音の周波数帯が高く、日本人がその周波数を聞き慣れていないこと

イ 英語では日本語と違い、単語と単語が繋がってまるで一つの単語であるかのように発音されるのが普通であり、単語の音のイメージとかけ離れていること

ウ 英語では、そもそも発音されない音や、音の変化、単語どうしの連結があること

こうした原因で、英語の音の聞き取りは日本人には非常に難しく、ヨーロッパ人が英語を勉強する場合と異なり、音に関する特別のトレーニングが必要なのです。

聞き取れない音を、文字データやテキスト等で確認し、その音が実際どういう文章・単語だったのかを確かめていき、「この文章だとネイティブはこう発音する」という「音・文字ストック」を増やしていく必要があります。

例えば、

I’m going to 〜

というのは、学校で習ったままだと、

「アイム ゴーイング トゥ」 

という音のイメージが頭の中にあるため、ネイティブの発音を聞いたとき聞き取れません。

なぜなら、ネイティブは、

「アイムガナ」

としか発音しない場合がほとんどだからです。

「アイム ゴーイング トゥ」と

「アイムガナ」

は、全く音が異なります。

この単語の連なりはこう発音されるんだということを知らない限り、いくら聞き流しを続けても聞き取れるようになるはずがありません。

「聞き流しは有効か? 意味がないか?」という論争がありますが、一般論で語るのはそれこそ意味がありません。ナンセンスです。

結論を言うと、ケースバイケース、あるいは、人による ということです。

英語の音の変化などは理解しており、音自体は聞き取れているけど理解が追いつかない人は、聞き流し及び精聴トレーニングなどで理解スピードを上げるのは有効です。

逆に、そもそも英語の音自体を聞き取れていない人は、聞き取れない音を文字データでしっかり確認し、こういう文章だとネイティブは実際こう発音するんだ、ということを理解し、音と文字の結びつきを頭に数多くインプットする必要があるのです。

参考図書をご紹介しておきます。精聴が必要な理由と、ディクテーションを含め勉強法がよくまとまった書籍です。

 

 

 

 

 

 

まとめ

これらの「精聴」トレーニングによって,集中力も高まり、一回で英語を理解する力や理解スピード,また、英語の音自体を聞き取る力を身につけることができます。

「精聴」は聞き流しに比べて結構疲れますので、1日に一回、10分でもいいです。ほんの少しの負荷をかけて聞き取れる率を高めていきましょう。

→ 英語脳づくりの記事

→ TOEICリスニングを370点から450点に上げた頃の勉強法の記事

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