【決着】英語リスニングの聞き流しは効果があるか?

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(学習者Aさんの疑問)

英語の聞き流しは、リスニングを上達させるのにほとんど効果がないって聞くけど、どうなのかなぁ?

他のことを何かやりながらBBCを聞くとか、手軽だけどなぁ?

 

こんな疑問に答えます。

 

(この記事でわかること)

  •  英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できない場合は、音に慣れる程度の効果しかない。
  •  英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できる場合は、「リスニング力、表現力、単語力の雪だるま効果」が期待できる
  •  英語の聞き流しの効果的な方法として、おすすめはラジオ、AmazonのAudibleなどのオーディオブック、趣味ジャンルの英語動画サイト視聴などである

 

(記事を書いている私は、)

英語翻訳・通訳案内の業務に従事しながら、日本人のリスニングの弱点を研究し、リスニング上達のための科学的な勉強法の共有を図っています。

英語リスニングの聞き流しは効果があるか?

英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できない場合は、音に慣れる程度の効果しかない

英語を聞き流していて、全く意味が理解できなかったり、ところどころ分かる部分はあるが、結局どんなことを言っているのか、概略もわからないような場合は、いくら長時間英語を聞き流していても効果はありません。

英語をやった感はあり、これを続けていけば、だんだん聞き取れるようになるだろうと、半ば願いを込めて長時間聞いていがちですが、音に慣れる効果は少しあるにせよ、時間を無駄にするデメリットの方が大きいです。

の英語を文字で読んだとしても理解できないような場合は、リスニング力でなく、まずは英語の基礎的な力、例えば、文法や単語力などを身に付ける必要があります。

【楽しさが大事!】聞き取れない原因ごとの英語リスニング勉強法、上達のコツ

また、書いたものを読めば理解できるけど、音で聞くとわからない場合は、ネイティブ英語のリンキングやリダクション、フラッピングなどの音声変化を頭にインプットして発音練習することが不可欠です。

学校で習った、単語一つ一つ切り離された音とは、全く異なる場合が多いからです。

英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できる場合は、「リスニング力、表現力、単語力の雪だるま効果」が期待できる

聞き流していて、8割ぐらい内容を理解できる場合は、理解できる内容を手掛かりに、聞き取れない、あるいは理解できない部分を類推し、その部分が、

「こういう英文で、こういう意味ではないか?」

と類推できる場合があるため、文字で確かめなくても、それと同等のインプット効果が発生します。

すなわち、分からない英語は、いくら長時間聞いても全く意味はないのですが、前後から文字を推測できる場合は、スクリプトを確かめるのと同じような効果が生まれる、ということです。

このぎりぎりのラインが、およそ8割、なのです。

そして、この場合、聞き流しで得られる効果は、音声認知、理解などリスニング力そのものの向上、シチュエーションに応じた多様な表現のインプット、単語のインプットなどです。

いわば、雪だるま効果とでも呼ぶべき、半自動的な英語力増強です。

第二言語習得においては、できるだけその言語に触れる時間数を増やす必要があります。

日常の中で、何か他の作業をしながらでもできる数少ない勉強法の一つである聞き流しは、むしろ積極的にスキマ時間にどんどん取り入れていく必要があると言えます。

その意味で、「聞き流しは全く効果がない」は、間違いです。

英語リスニングの聞き流しのコツ・方法

英語の聞き流しの効果的な方法として、おすすめはBBCなどのラジオ放送、Audibleなどのオーディオブック、趣味ジャンルの英語動画サイト視聴などです。

BBCなどのラジオ放送

何か作業をしながら、つけっ放しで聞くことができ、途中で操作する必要がないため都合がいいです。

また、イギリス英語が聞き取りにくい人には特に、スマホなどでBBCアプリをダウンロードして聞くのがおすすめです。

私も、長年これを続けています。

Amazonの耳読書(オーディオブック)のサービスであるAudible(オーディブル)

Amazonのサービスだけあり、洋書のラインナップが豊富で、リスニング力を高めながら、好きなジャンルの書籍で、ネットにはない体系立った知識も得られるなどのメリットがあります。

英語学習を通じて、社会的地位の向上を図りたい方にはもってこいの方法です。

私自身もこれの愛用者であり、最近は、金持ち父さん貧乏父さんや、Think clearlyなどをAudible(オーディブル)で読み(聞き)ました。今まで100冊ぐらい聞いていて、これを通じて得た知識は仕事に非常に役立っています。

電車通勤や徒歩通勤時も、無駄なく読書(読聴)とリスニング学習ができ、英語の書物に浸る人生づくりに貢献しています。

興味がある方は、試しに登録して1か月無料で1冊ダウンロードして聞いて、自分に合うか確かめてみるのもいいかと思います。

もし、自分に合わなければそこでやめても、無料でそのAudible(オーディブル)は手元に残り、ずっと聞けます。

なお、同じ洋書を、KindleとAudibleの両方ダウンロードし、理解できない部分を、時間のある時に文字で確認するとなお効果があります。

Audibleを聞きながら、気が向いたら、シャドーイングやオーバーラッピング、ディクテーションをするのも効果的です。

※ Audible (オーディブル)のメリットや、1か月間の無料体験、登録・使用方法などをまとめた記事はこちらです。

【無料体験8選】洋書Audible/オーディブルでスキマ耳読書リスニング勉強

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趣味ジャンルの英語動画サイト(YouTubeなど)の視聴

ストレスなく、気が付けば内容に没頭していた、という方法で、英語リスニング時間の蓄積が自動的にできます。

しかも、何より楽しい。

いわゆる英語のテキストなどは無味乾燥でストレスが溜まることが多いですが、趣味のジャンルなら、そもそもモティベーションが湧きます。

また、趣味のジャンルなら内容に詳しいので、聞き取れない部分も類推して英文がイメージできる確率が高く、リスニング上達の効果が大きいです。

まとめ

以上見てきたように、

  • 英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できない場合は、音に慣れる程度の効果しかない
  • 英語の聞き流しは、8割ぐらい内容を理解できる場合は、「リスニング力、表現力、単語力の雪だるま効果」が期待できる
  • 英語リスニングの聞き流しのコツ・効果的な方法としては、BBCなどのラジオ放送、AmazonのAudibleなどのオーディオブック、趣味ジャンルの英語動画サイト視聴などがおすすめ

です。

もちろん、理想的な英語リスニング勉強法は、文字を読んで理解した上でのリスニングであるとか、一文ずつ書き取って確かめるディクテーション、シャドーイングして不明な部分を文字で確かめる、などの方法ですが、かといって、聞き流しは効果がない、として、スキマ時間にも取り入れないのは、極論過ぎます。

聞き流しでも効果が生じる状態に日頃の努力で高めつつ、日常のスキマ時間に聞き流しを取り入れ、日本にいても英語をたくさん聞くという状態を作るのがベストです。

皆さんも実行してみてくださると嬉しいです。

kikinagashi
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