コーチングとは何か?ティーチング、カウンセリングとの違いや向いている人など

この記事では、現役コーチの私まなびんがコーチングの三原則や種類、ティーチングやカウンセリングとの違いも含めて解説します。

コーチングという言葉を聞いたことはあるけど、イメージが漠然としていて何のことかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を読むことで、コーチングへの理解が深まると共に、以下のことが明確になります。

  • あなたはコーチングに向いているのか
  • あなたはコーチング・カウンセリング・ティーチングのどれを受けるべきか

新たに学ばなくても、好きを仕事にして、すぐに生計を立てられるコーチング❗️

コーチングとは何か?

まず、コーチングとはどういうものなのかを解説しますね。

コーチングの語源

コーチは英語の「COACH」です。COACHという単語は複数の意味を持ちますが、その中に「馬車」という言葉があります。

馬車は、人間を目的地まで連れていくものですね。コーチングという言葉はそこから派生したもので『顧客を目的地(望む未来)へ導く』ことを指します。

1950年代にコーチングという言葉が生まれ、アメリカでコーチングが注目され始めたのは1980年代。日本では、1997年に初のコーチング学習プログラムが提供されました。

コーチングは、誕生から100年も経過しておらず、日本での歴史もわずか20年程度の新しいサービスです。

コーチングの三原則

コーチングは、以下の三原則に則ったコミュニケーションの中で実践します。

インタラクティブ(双方向)

権限や立場による一方的なコミュニケーションではなく、コーチとクライアントはニュートラルな関係で、それぞれが「聞き手」「話し手」の双方の役割を持ちます。

コーチングは、信頼関係とパートナーシップの構築から始まります。そのうえで「対話」を行いながら可能性を導き出し、行動計画を生み出していくのです。

オンゴーイング(現在進行形・継続)

コーチングには即効性は無く、継続することで効果を発揮していきます。
基本的には以下の流れを繰り返します。

  1. セッション
  2. 実践
  3. フィードバック・フォロー

こうした継続的な働きかけによって、パフォーマンスを向上させていきます。

テーラーメイド(個別対応)

コーチングでは、クライアントごとにゴールが違います。そのため誰にでも通用する、テンプレートのような対応は存在しません。

人の価値観や考え方、行動パターンはそれぞれ違うため、コーチングは一人一人に合わせて創り上げていくものなのです。

近年流行しているビジネスの思考などにも、この「個別対応」が重視されていますね。コーチングでは数十年も前から、当たり前に実施されていることです。

コーチングの種類

ポピュラーなコーチングのうち、3つを紹介します。

ビジネスコーチング

1980年代にアメリカで注目されたのが、このビジネスコーチングです。

組織目標を設定し、その目標を達成するための自発的な行動をうながすことや技術の向上を目的とします。

ビジネスにおける部下のマネジメントや、人材育成で広く使われています。とは言え、それ以外の意味でもビジネスコーチングという言葉は多用されているため「ビジネスに関わるコーチング全般」をビジネスコーチングと捉えた方が良いでしょう。

エグゼクティブコーチング

経営者を対象としたコーチングです。経営者もビジネスマンであるため、経営者に特化したビジネスコーチングと言えます。

経営者向けのコーチングにフォーカスが当てられている理由は、コーチングを受けている経営者がとても多いからなのです。

大きな決断を必要とされたり、代表として誤った選択を排除したりといったことが求められる経営者は、自分を客観視することの重要さを知っています。

そのため、経営者たちは定期的にコーチングを受けているのです。

エグゼクティブコーチングは、アメリカでは常識と言われているほど認知度の高いサービスです。

ライフコーチング

人間関係、仕事や家庭など人生のあらゆるシーンにおいて、クライアントがより良い人生を歩む支援を行うコーチングです。

テーマが「人生」という大きなものですので、その中で領域を分け、分野ごとに専門性を備えたコーチも存在します。

領域や分野の例

  • 仕事・キャリア
  • お金
  • 健康
  • 恋愛
  • 自己啓発
  • 人間関係・パートナー

コーチングの流派

コーチングの8つの流派を紹介します。コーチングを学んだり受けたりする際の参考にしてください。

コーチアクティブコーチング

コーチとクライアントが対等なパートナーとして関わり合い、クライアントの人生がより良いものになるよう、協力し合うコーチングです。

以下の4つの土台から成り立っています。

  • 人はそもそも創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
  • 本質的な変化を呼び起こす
  • 今この瞬間から創る
  • その人すべてに焦点を当てる

コーチは、クライアントがどのような状態にあっても、クライアントの中にある力を信じて向き合います。

また、コーチングの進行にはGROWモデルを使用します。

  • G:Goal (目標を設定する)
  • R:Realityy/Resource (現実の把握)
  • O:Options (選択肢の検討)
  • W:Will (行動計画)

行動コーチング

クライアントの行動や実績に重点を置くコーチングです。

考え方や気持ちのように形のないものではなく、目に見える「行動」を重視することで、効果が測定しやすいことが特徴です。

行動コーチングは、『行動と学習の繰り返しによって認知が変わっていく』という学習理論に基づいています。

NLPコーチング

「Neuro-Linguistic Prgramming (神経言語プロミング)」とコーチングを融合したものです。

心理学的なアプローチを用いてクライアントの無意識の部分を理解することに努め、深層心理に変化を起こす効果が高いと言われています。

心理学・言語学・コーチング3方向の観点から、セルフイメージを高めてブレイクスルーを促進します。

ポジティブ心理学コーチング

1998年に生まれた新しい心理学「ポジティブ心理学」に基づくコーチングです。

ポジティブ心理学は、精神衛生や幸せをメインとした心理学です。従来の「マイナスをゼロに」する心理学ではなく「ゼロをプラスに」するアプローチが研究されています。

ポジティブ心理学コーチングは、効果が学術的に検証されているワークを用いて行われるため、ある程度の科学的根拠に基づいたコーチングと言われています。

インテグラルコーチング

アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーによって提唱されたコーチングで、自然科学・人文科学・心理学・禅などの総合的な洞察をもとにした理論がベースとなっています。

インテグレーション(統合)という言葉からネーミングされました。

インテグラルコーチングでは、人間の表面的な技術や状態、能力の鍛錬を目的とせず、人間の深層的な能力(器)を成長させることを目的としています。

内的・外的・個人的・集団的の4つの領域から物事を捉えることで、視野が広くなり、論理的思考力を高められると言われています。

オントロジカルコーチング

オントロジーとは、存在論のことです。オントロジカルコーチングは、人の行動よりも「在り方」に焦点を当て、より本質的な特性を変化させることを目的としたコーチングです。

コーチの仕事は、クライアント自身を「観察者」として、現実に起きている事象を客観的に観察できるよう支援を行うことです。客観視することで、クライアントは自己の「在り方」に気が付きます。

その気づきによって、クライアントの感情や思考に働きかけ、認識を変化させる(在り方を変える)ことで問題を解決します。

ストレングスファインダーコーチング

アメリカのギャラップ社が開発したツールを用いたコーチングです。Web上で177の質問に答えることで、自分の強みや弱みを見つけて人生に活かすことを目的としています。

強み、弱みは4つのグループに分けられた34の資質(似たような才能の集まり)を基に判断されます。料金体系も明確にされているため、興味のある方は試してみても良いでしょう。

認定ストレングスコーチの資格もありますが、取得するには高額のコースに参加する必要があります。

インナーゲーム

テニスコーチであるティモシー・ガルウェイの著書からネーミングされたコーチング手法です。

命令形が中心であった従来のスポーツコーチングから脱却し、自分を「セルフ1」「セルフ2」という2種類に分ける方法を指します。

セルフ1:命令したり評価したりする存在
セルフ2:ボールを打つ存在(セルフ1の声に従う)

命令するセルフ1よりも、行動を起こすセルフ2を伸び伸びと動かすことで、パフォーマンスを向上させるというものです。そのために、指導方法を「命令」から「問いかけ」にシフトしました。

例えば「ボールの回転方向はどっちだ?」と問うことで、選手は今起こっている出来事に集中するため「どのように打てばよいのか?」を考えません。そうすることが、セルフ1の出番を減らし、セルフ2の行動を制限しないことにつながります。

このように、試合という外部の戦いに加えて、自分の中の「セルフ1」と「セルフ2」を戦わせることをインナー・ゲームと呼びます。

コーチングとティーチングの違い

コーチングとティーチングの一番の違いは「手段」です。

コーチングでは答えはクライアントの中にあるという前提で、自主性を尊重します。

一方ティーチングでは、答えは講師が描いたものであり、手本を見せて答えを伝えます。

コーチングの焦点は課題への向き合い方など『人そのもの』であることに対し、ティーチングの焦点は解決策や、達成する手段などの『事柄』であることも違いの1つです。

他のさまざまな違いを表にまとめました。

ティーチング コーチング
スタイル 指示・命令 支持・支援
コミュニケーション 一方的(トップダウン) 双方向(インタラクティブ)
与える効果 共通の認識(ルールやマナー) 自己実現・自発性
対象 1対1 または 1対多 1対1
効果が出るまで 即効性あり ある程度の時間を要する
個性 伸びない 伸びる

経験やスキルが少ないうちは、ティーチングを受ける方が良いでしょう。

人間的に成長するためには、コーチングが向いていることが分かると思います。

コーチングとカウンセリングの違い

コーチングとカウンセリングにはさまざまな共通点があるため、混同してしまう人も多いでしょう。

その大きな違いは、フォーカスする時間軸です。

カウンセリングは、クライアントの過去にアプローチを行い、気持ちを整理することや精神疾患の治療・予防を目的としています。
つまり、悩みを解決してマイナスをゼロに戻すことがメインです。

一方コーチングは、クライアントの現在から未来へアプローチします。クライアントの望む人生やキャリアを目指して目標を達成することがコーチングの目的です。言わば、ゼロをプラスに引き上げる役割を果たします

クライアントと信頼関係を構築したうえで望ましい未来へ導くことは、両者の共通点です。

また、手法にも共通点があります。

カウンセリングの手法

  1. 現状把握(時にはここだけで終わる場合もあり)
  2. 理想の明確化
  3. 理想と現状のギャップの明確化
  4. 行動計画

コーチングの手法

  1. 理想の明確化
  2. 現状把握
  3. 理想と現状のギャップの明確化
  4. 行動計画

このように、1.と2.の順番が入れ替わっているだけなのです。コーチングとカウンセリングでは、使用するスキルも同じです。

上記のことから、以下に当てはまる人はカウンセリングに向いているでしょう。

  • ストレスが溜まっている
  • 悩みを分かってほしい
  • 精神的に不安定
  • 癒しが欲しい

カウンセリングで悩みを解決し、自己を肯定した後でコーチングにステップアップすることが理想です。

コーチングに向いている人・向いていない人

コーチングは、全ての答えがクライアントの中にあることが前提としています。ゆえに、以下のような方はコーチングを受けることに向いていません。

  • 答えを教えてほしい
  • すぐに結果を出したい
  • アドバイスが欲しい
  • 変化したくない
  • 継続できない
  • 他人の話を聞かない(頑固である)

一方、以下に当てはまる方はコーチングを受けてみることをおすすめします。

  • 挑戦したいことがある
  • 達成したい目標がある
  • 自分の方向性が分からない
  • 好きなことを見つけたい
  • 成長や変化を求めている
  • 同じ失敗を繰り返している
  • 自分の思考を深めたい

まとめ

コーチングにはさまざまな種類や流派があり、目的によっては不向きな場合もあります。この記事を読んで「コーチングを受けてみたい」という方に、何よりも大切なことをお伝えします。

それは、自分の目的に合ったコーチを選ぶこと。

あなたが達成したい目標は何か?どのように変わりたいのか?それを念頭にコーチを選んでください。

それすらも分からないという方は、とりあえず無料のお試しセッションをたくさん受けてみることをおすすめします。

その中で、相性の良いコーチにきっと出会えるはずです。私まなびんの無料お試しセッションもぜひ受けてみてください。公式LINEからいつでもお申し込みいただけます。

こちらの記事では、コーチの選び方について紹介していますので、良かったら参考にしてください。
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長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。あなたの人生が素敵なものになることをお祈りしております。

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